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火星探査機「インサイト」!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2018年11月25日(日)

火星探査機「インサイト」!

NASAが送り出した火星探査機「インサイト」が11月26日火星に到着する予定です。到着地は赤道付近にあるエリシウム平原です。日照時間が長いためソーラーパワーの探査機好条に好条件として選ばれました。この探査機の目的は地震を調べることで、火星の成り立ちと進化を解明することです。惑星内部で起こることは、地表での活動はもちろん、大気にも影響を及ぼすので、全体的な地質学的進化を解明しないと、将来の居住可能性を調べることが出来ません。インサイトは火星の地表を走り回って探検することはしません。着陸後、地面を約3~5メートルの深さまで掘削する探知器で、惑星内部の放射熱を測定します。そして、火星着陸から2~3カ月後、インサイトは火星の表面に超高感度の地震計を直接降ろします。全てが順調なら、探査機と実験装置は地球の2年(火星の時間ではおよそ1年)にわたり、惑星の鼓動や突発的な振動を記録していく予定ですミッションの主目的は、火星の地殻活動(揺れの頻度、大きさ、揺れ)がどこから来るのかを明らかにすることです。月と同様、隕石衝突によって起こる振動はもちろん、惑星が冷えるにつれて発生する振動や、さらにははるか昔のマグマがガタガタと立てる音などを探査機が感知するだろうと期待されています。火星で地震が起こる頻度やマグニチュードがわかれば、この惑星の地殻活動の活発さが明らかになり、それだけでなく、火星の進化についても手掛かりが得られます。しかも地震を調べれば、火星の地殻の厚さ、マントルが層をなしているのか否か、核の大きさ、核が液体か固体かを突き止められる可能性があります。火星が身近な星になりつつありますね!

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