モンスター銀河・はやぶさ2!
モンスター銀河・はやぶさ2!
○ モンスター銀河の内部解明!
124億光年離れたところに、地球の属する銀河系(天の川銀河)の1000倍ものペースで星が生まれているモンスター銀河「COSMOS―AzTEC―1」が存在しています。星を形成するもとは銀河に内在する大量のガスやチリだそうです。今般、国立天文台などの国際共同研究チームは、遠方の銀河を高い解像度で観測できるチリのアルマ電波望遠鏡を使い、モンスター銀河の内部を詳しく観測しました。その結果、モンスター銀河の中心部にガスの多くが集まっていただけでなく、中心から離れた所にも別のガスの塊があり、銀河全体で星が生まれやすい状態になっていたことが分かりました。平均的には、ガスやチリは可視性のある物質で銀河の質量エネルギーの5%程度を占め、重力だけに反応しガスやチリの消失を押さえているダークマターが23%程度なのですが、この銀河ではそれらの比率が高いのかもしれません?画像を見るとすごい迫力が伝わってきます!
○ はやぶさ2・本格探査開始!
本格探査の第一歩は今月21日に行われる小型ロボット「ミネルバ2-1」の投下です。はやぶさ2が高度50メートルまで下降して、直径17センチ、高さ7センチの円筒形で、重さは約1キロの小型ロボットを2機北半球に投下します。役目は地表の撮影や温度の測定ですが、もう一つ重要な狙いがあります。それは重力が地球の8万分の1しかない微小な重力環境での移動技術の実証です。初代はやぶさでの経験も活かして今回採用しているのは、ビー玉を床で弾ませるように回転するモーターの勢いでジャンプし、着地する際の反動を利用して距離を稼ぐ独自の方式です。さらに、地球からの指示は受けず自律して活動します。この方式がうまくいくか注目しましょう!小型ロボット「マスコット」も10月3日に南半球に投下して、鉱物の調査や温度測定、磁場の有無の検証などを行うことになっています。