2020年第一四半期の補聴器出荷台数!
2020年第一四半期の補聴器出荷台数!
2019年の補聴器出荷台数は待望の60万台を突破しました。
先日公表された2020年の第一四半期の出荷台数は、さらなる飛躍が期待されて
いましたが、残念ながら前年比97.9%と減少してしまいました。
原因は補聴器自体への関心が低下したわけではなく、現在世界中を震撼させている、
新型コロナウイルスの影響が大きいように思われます。
詳細は下記のとおりですが、いくつか気づいた点がありますので掲載します。
1. RICタイプの耳かけ型がさらに比率を伸ばしています。第一四半期は38.6%
ですが、2020年通年では40%を超えることが推測されます。各メーカーが
ハイブリッドタイプではなく、完全充電式RICを販売したことが後押し要因です。
2. 耳あな型がさらに減少し23.0%になってしまいました。20年ほど前は60%を
超える構成比率でしたから、隔世の感があります。台数の数字はまだ低いのですが、
既製品の耳あな型が前年比5.8%増加しています。耳に挿入するのが楽なことと、
ある程度製品の性能が上がっていることが原因のように思われます。
アメリカで準備が水面下で進んでいる補聴器のOTC販売に向けて、
様々なメーカーが製品開発に動き出しているのかもしれません。
3. 補聴器の調整ソフト水準が上がっているため、補聴器を取り扱う販売店は増加傾向に
あると推測されます。しかし、全体の販売量が下がり、販売単価も下がっていますので、
お客様の聞こえを重視するか、販売金額と台数を重視するかの課題が
発生するかもしれません。
【初めての補聴器】サイトで幾度となく指摘しているのですが、満足できる補聴器を
手に入れる最大のポイントは、販売店選びであることを再度認識してください。
詳細は次の通りです。
2020年 1月~3月(前年比) タイプ別構成比(前年の構成比)
合計 : 140,571( 97.9%)
ポケット型 : 3,797( 93.5%) 2.7% ( 2.8%)
耳かけ型 : 44、040( 98.9%) 31.3% (31.0%)
RIC型 : 54,210(105.1%) 38.6% (35.9%)
メガネ型 : 84(123.5%) 0.1% ( 0.1%)
耳あな型 : 32,368( 85.8%) 23.0% (26.3%)
既成耳あな型: 6,072(105.8%) 4.3% ( 4.0%)