#日鉄のUSS買収!
#日鉄のUSS買収!
日鉄のUSS買収が揉めに揉めている。
USS側では株主や労働組合も生き残りにはそれしか無いと言うことで合意に達しているが、
トランプ次期大統領が反対を表明し、それに合わせる様にバイデン大統領も反対を唱えた。
全米鉄鋼労働組合は最善の道はアメリカ国内で保有、運営されることと表明し間接的に反対の立場を取った。
政府の対外投資委員会は国家安全保障上のリスクがあるが結論が出ないとしてバイデン大統領に下駄を預けた。
バイデン大統領は1月7日までに決断しなければならない。
この件は傍から見ていると異常な感じがある。
歴史的大企業であろうと、会社の経営が厳しくなり身売り先を決めるのはその企業の経営陣と株主だろう。
更に従業員組合でもある。
それらが全て賛成した日鉄の買収を国が強引に阻止することは良いのだろうか。
やるなら先ず国がUSSを国営化すべきではないのだろうか?
様々な情報によると、日鉄が買収しない場合、全米第2の製鉄会社が買収することになるらしいが、
それでは工場も従業員も縮小されるようなので良いことは何もないらしい。
加えて言うならば、世界最高の日本鉄鋼技術を失えば米国における鉄鋼製品の品質改善は実現出来ず、
生活水準の低下や国際競争力の減少まで引き起こし、更に市場を中国に席巻されるだろう。
日鉄の説明を読むと、買収の目的がはっきり分からないが、
少なくとも買収によってUSSを建て直してあげようという献身的な意図は理解出来る。
買収に失敗したら日鉄は多額の賠償金を払わされるが、もっと痛いのはUSS側であり米国国民だろう。
年末年始に良いニュースが飛び込んで来ることを期待したい!
(M・J)