#見応えある国会予算委員会!
#見応えある国会予算委員会!
民報が組んでいる様々な番組より国会予算委員会の方が余程面白い。
衆院と参院の予算委員会がNHKで中継され2日間じっくり見させてもらった。
これまでの予算委員会とは明らかに違う雰囲気と内容でこれこそ国会での議論と思える場面が多々あった。
これまでの野党の質問は強大な自民党に欠点追及と非難を投げつけるような内容で、
答える与党自民党は首相以下前閣僚が原稿の音読を繰り返すだけで、見ている国民は辟易していたと思う。
しかし、少数与党になった石破政権では予算委員会の雰囲気ががらりと変わったのである。
いくつか変わった点を上げてみよう。
1. 石破総理は基本的に自分の言葉で答弁する。
これほど原稿を読まない総理は初めてだし、良くあれだけしゃべれるなーと感心する。
2. 単純に即答はせず自分の経験や知見そして信条みたいなものを語りその後答えに入って行く論法でまだるっこいが、
この前段の話が大変興味深く面白い。
答え自体ははっきり言わないことが多いが、そこまでの話が面白く正論に思えるので、
質問者は煙に巻かれたり、見識で負けたりするのである。
3.野党の質問者は各党が自信を持って選んだ議員が多く、
質問内容がとても分かりやすく、更に自民党に対する敵対心が見えないのが良い。
強いて言えば、れいわ新撰組と共産党だけは徹底的な追及型で委員会の雰囲気を乱している。
答弁する石破総理のムッとした顔が不愉快さを現わしているが、
ございます調の答弁で顔と言葉のギャップが面白い。
3. 各閣僚の答弁も丁寧さと意欲を感じさせるものが多く委員会での熟議感を醸し出している。
4. 注目の補正予算や103万円の壁については、
これまでにない妥協を自民党が行って立憲民主党や国民民主党との合意が出来て本日成立しそうな状況だ。
5. 残る企業・団体献金については与野党相譲らず来年に持ち越しとなるだろう。
個人的にはどんな制約をかけても抜け道は残るので、献金の上限を決めるとか、
第三者の監査を強化する方が良いと思う。
自民党ばかりが献金を受けていると批判するが、
野党が弱すぎて企業が献金する気にならないということもあるだろう。
今回の国会で政治と国民の距離がかなり縮まっただけでも、少数与党である石破政権の意義は大きいと思う。
(J・O)