#103万円の壁!
カテゴリ: 政治・経済
公開日:2024年11月27日(水)
#103万円の壁!
先の衆院選で大躍進した国民民主党を抱き込むべく103万円の壁を取っ払おうとする自民党だが、
要求されている178万円を丸呑みすると国の所得税が3.6兆円、都道府県自治体に4兆円の減収が発生することが分かった。
都道府県は全て国が負担しろと主張するが国民民主党の玉木不倫代表は全都道府県の地方税はプラスだと指摘して、
恰も地方が負担出来るのではと言っているようだ。
103万円の壁はそもそも学生などがアルバイトの収入を抑えなくてはならない事情に答えるべく打ち出した政策だが、
この壁が全国民に影響を与え単なる減税の問題ではなくなっている。
社会保障の106万円と130万円の壁、住民税100万円の壁、さらには特別扶養控除103万円の壁などがあり、
国民それぞれで事情が違うので訳の分からない事態になっているのだ。
財源問題もあるので全国民が満足する解決策は極めて難しいのではないか?
都道府県の税収が変わらないように100万円の壁を据え置くだけでは地方の過疎化が止まらないので、
逆に1極集中の東京都だけ100万円に据え置き、その他都道府県は許容範囲内で上げ、
100万円との差額は国が補填するようにしてはどうだろうか?
この問題で小池都知事は何もコメントしていないことが、一極集中で東京都だけがえらく儲かっていることを物語っているのだ。
地方創生が日本の大きなテーマになっているので、住民税の取扱いで移住促進が図れれば逆転の発想にもなるはずだ。
国会では与野党入り乱れた議論になると思うが、党利党略を越えた高次元での決着を期待したい。
(M・J)