#円安のゆくえ!
#円安のゆくえ!
ついに円ドル為替が160円を超えた。
28日には161円になっている。
いつ日銀が介入するか金融市場では注目されている様だが、凄い警戒感にはなっていないようだ。
基本的に為替レートの主な変動要因はインフレ・デフレを監視する金利動向だ。
政府・中央銀行の為替介入により変動することもあるが一時的な場合が多い。
元々加工貿易立国の日本は高度成長下、円安メリットを享受していた経験が有り、あまり抵抗感がなかったのだが、
G7発足後の急激な円高により主要企業の海外生産が急増し、
さらに食品のみならず生活関連の物質を海外から調達する構造が出来上がった。
そうなると円安は物価高として国民の生活を圧迫しているのである。
それは不味いと日銀による円買いで円高に誘導しようとするが長期的には出来ない方策だ。
3月か4月に一度試みたが僅か1週間ほどで元に戻ってしまった。
現在は金融市場が日銀の介入を期待しながら待っているらしく、
円高になったらすぐにドルを買いまくり円安時点で少しずつ売ることを目論んでいるらしい。
従い、日銀は現在大規模な円買いは出来そうもないのである。
それでは伝家の宝刀である金利の引き上げをしたらどうかということになるが、
国民や企業には借入金利の上昇で影響が出るし、物資の価格上昇にも繋がるし、
日銀は保有している国債596.7兆円(2024年2月現在)の利払いが増加するし、良いことは全くない。
異常な低金利でお金をばらまいてきたアベノミクスの付けがここに来て顕著になっているのである。
結論としては動きが取れずこのままズルズル円安が続き200円になるかも知れない。
大昔は1ドル360円だったわけだから、200円で疑心暗鬼になる現代は産業も社会も大昔と様変わりした証明か?
(O・T)