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歴史が繰り返されそうな政治刷新会議・中間取りまとめ!

カテゴリ: 政治・経済 公開日:2024年01月26日(金)

歴史が繰り返されそうな政治刷新会議・中間取りまとめ!

かけ声だけの岸田首相が本領を発揮し、政治刷新会議の中間取りまとめが発表された。

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平成元年に発表された政治改革大綱に比べると見劣りがするが、

未だ中間取りまとめと言うことでいつか発表される最終取りまとめを待ちたい。

しかし、かけ声だけの岸田首相なので完結することは無いように思う。

中間取りまとめ発表後、岸田首相は自民党に対する国民の信頼が失われているので、

国民の信頼回復をしなければならないとコメントしたが、支持率20%台であることの意味が全く解っていないのだ。

「この数字は先ず自分が退陣することだ」ということを絶対に認めないことがおかしいのを先ず指摘しておこう。

中間取りまとめ発表後、森山派が派閥から政策集団に改名した。

麻生派は真っ向から対立し派閥解消を認めていない。

茂木派は派閥内部で検討する姿勢のままだが脱会する議員が目立っている。

そんな中、岸田首相は安部派を標的として幹部7名について自らの説明責任を強く要請した。

野党や報道を通じた国民の要望に過敏な対応を見せた結果ある。

派閥政治を何十年も行って来た自民党の派閥を消滅させるのは、

消滅後の自民党運営の青写真をしっかり描いた上で行わないと大混乱に陥ると思うのだが、

東大入試に3回も落ちた岸田首相にそのような緻密な計画性が欠落していることがあからさまになっている。

現実に安部派よりは安部派だけでなく二階派も岸田派も同じ説明責任があるとの反論が出たり、

報道番組に出た複数の議員が派閥消滅後の政党ガバナンスに警鐘を鳴らしたりで、

国民の一人として「こんな状態で自民党は大丈夫か?」といった疑問を感じざるを得ない。

持論であるが、やはり自民党は2党に分裂した方が良いのではないか?

もう一つ今回の取りまとめで決定的に不足している問題は世襲議員に関する改革である。

金銭的な不足感を感じる非世襲議員達、これまでも金銭的に恵まれていない野党議員達などと、

先代に財産や選挙区を無税でそのまま引き継ぐ自民党世襲議員とでは金銭と選挙環境で大きな差が生じている。

現在でも自民党の世襲議員は40%程を占めると言われているが、世襲制度を野放しにしておくと、

今後世襲議員ばかりになってしまう可能性がある。

全世襲議員の能力が無い訳では無いが、非世襲議員の方が必死に勉強し、

国家のあるべき姿を考えながら自分の確固たる国家論を論ずることが出来る議員が多いように思う。

つまり、国会議員に選ばれる人達は平等な立ち位置で選挙に臨めるべきで、

選ぶ国民側も立候補者達の力量を見極めて選ばなければならないはずだ。

日本はあまりにも平和過ぎて国民の危機感というものが欠如しているので、長いものに巻かれたり、忖度したり、風評に流されたりして、明確な意志を持って選挙する人が少ないのでは無いだろうか?

特に地方では議員との距離が短いので情にながされる傾向が強い。

今日から国会が始まり、中間とりまとめを巡り与野党の論戦が始まるが、

金の問題が発展して世襲のあり方についても真剣な議論が展開されることを期待する!

(J・O)